過去研究
2008年度の研究はこちら
2009年度の研究はこちら
2011年度の研究はこちら
2012年度の研究はこちら
2013年度の研究はこちら
2015年度の研究はこちら
2016年度の研究はこちら



バンブープラスチックの開発と竹粉微細化による機械的性質の改善
by M1 巴 靖傑

竹紛強化プラスチック基複合材料(バンブープラスチック)の機械的性質に及ぼす竹紛の微細化効果に取り組んでいる. 竹材を粗粉砕した竹紛を212~106μmの範囲に分級し,これを常温で,または冷凍したあとすぐさまロータースピードミルで80μm以下に微粉砕した. 図1に熱重量分析での竹粉末における分析結果です. 常温粉砕竹紛に比べると冷凍粉砕竹紛ではセルロース結晶があまり壊れてなく非晶領域が壊れたことでセルロース結晶が多く残こり常温粉砕竹紛より高い値が出たと判明した. これら(竹粉)を1wt%の割合でポリプロピレンと混練したのち,コンパウンドを試験片形状に射出成形した. 図2に竹粉212~106μmと冷凍粉砕竹紛複合材と常温粉砕竹紛複合材の応力−ひずみ線図の結果を示す. 80μm以下(25℃)はセルロース結晶が少ないことからMAPPとの相容性が低下し破断ひずみが212~106μmと同程度の値まで低下したと考えられる. また、竹紛212~106μmは繊維サイズが大きくセルロース結晶が多いとしても亀裂が早くから入ることで破断ひずみが低下することが分かった. また,80μm以下(-60℃)は繊維サイズが小さく80μm以下(25℃)よりセルロース結晶が多いことで相容性が上がり破断ひずみが向上したと判明した.
図1 熱重量分析での竹粉末における分析結果
図2 竹粉212~106μmと冷凍粉砕竹紛複合材と常温粉砕竹紛複合材の応力−ひずみ線図の比較(竹紛はともに1wt%)



トップページへもどる